新潟県内の紅葉の名所の一つとして知られている、
柏崎市の松雲山荘庭園のアカマツ伐採の続きを実施しました。
今回は、入口脇に立ち、道路側に向かって傾斜した、ひと際目立っているアカマツです。
樹齢がかなり経っているのか、全体的に枝が垂れ下がった状態で生えています。

厄介なことに、対象樹木のすぐ下には別のアカマツが生えています。
枝葉を真下に下ろすと、このアカマツやさらに下のモミジに引っかかってしまいます。
道路から大型クレーン車を使用して吊り上げながら伐採すれば良いのですが、
レッカー業者の作業要望や道路規制とかいろいろな都合があるようで・・・、
すべて人力作業でのご依頼をいただきました。
そこで、枝葉を入口の広場まで移動しながら下ろす方法を採りました。
具体的には、ロープで架線を作り、このロープに沿って荷下ろしを行います。
ちなみに、この仕組みは「スピードラインシステム」と呼ばれています。

架線ロープに加えて、下ろすスピードを制御するためのロープと、
下ろす場所を制御する牽引ロープも取り付けます。
枝葉の重量を考えながら、順次切り下ろしていきます。

入口広場には枝葉を運ぶトラックを置き、直接荷台へ下ろしていきました。

枝葉をすべて除去し、続いて幹の断幹に移ります。
断幹してくると架線ロープの高さが低くなり、効率良く搬出できなくなります。
そのため、幹は真下のスペースに下ろしていきます。

断幹がすべて終わり、根元から伐倒しました。
これで、依頼された松雲山荘の伐採作業はすべて完了です。
怪我もなく無事に終わることができました。
日照条件が良くなり、今後のモミジの成長や紅葉が良くなるといいですね。