安全第一!道具の点検とメンテナンスで作業効率もアップ!

今日は「立夏」。
二十四節気の暦では夏のはじまり、ここ数日暖かい日が続いています。
暦をさらに細かくみた七十二候では「蛙始鳴 かわずはじめてなく」ですが、
田んぼが近いためか・・・・、「蛙既鳴」です。
樹の上で作業していても、カエルを頻繁に見かけます。

樹の上のカエルたち
樹の幹の穴が住まいのようです。何匹家族でしょうか?

さて、今日はそんな樹の上の作業に欠かせない、「安全のための道具」についてです。
上記の写真を撮影できるのも、落ちない対策をしっかり取っているからこそ、安心してできます。
その対策で使用するのが、

ロープやカラビナなどのクライミング道具 です。

通常、庭木の剪定作業では、主に三脚やハシゴを使用します。
ホームセンターでは長さの異なる三脚が売られており、庭木の高さに応じて使い分けます。
しかし、持っている三脚ではどうしても手の届かないような場面に頻繁に遭遇します。
そんな時に、「あともう少し・・・」と思って無理をすると、バランスを崩して落ちる可能性があるのです。

安全作業のために高所作業車を使うという手段もありますが、
ご家庭によっては、車が入れないような場所に庭木が植えてあることも多く、万能な手段ではありません。

そこで、私たちは、

安全に、無理をせず、どんな場面の樹にも対応できるように、

クライミング道具を剪定作業に使います。
ロープを樹の高い位置に引っ掛けて、常に上からロープが作業者の体を吊っている状態、
または、万が一落下しそうになった時にすぐにピンッとロープが張る状態を作ることができ、
安全な作業をすることができるのです。
また、長いロープを使えば、10mや20mといった屋根の高さ以上の場所でも安全に作業できます。

安心して作業するためには、日頃からの道具の点検やメンテナンスが大事になります。
特にロープは砂や泥で汚れ、使っていくうちに擦れや繊維のほつれ、毛羽立ちが目立ってきます。
また、知らぬ間に、ハサミやノコギリで傷をつけている可能性があるので、念入りに点検します。

未使用ロープと使用済みロープの比較
上は未使用ロープ、下は使用済みロープ。まだ使えますが、繊維のほつれがあります。

ロープと体を連結するためのカラビナも泥などの汚れを落とし、金具の動きを見ておきます。
ひと通り道具の点検、メンテナンスが完了しました。

クライミング道具類
ロープ、カラビナ、滑車、フリクションコード、エイト環を使用して樹に登ります。

点検を行い、不具合等を事前に見ておけば、作業現場で不測の事態を招くことも少なくなり、
結果的に作業効率も上がります。

安全第一で、作業に努めてまいります。