松の剪定にチャレンジ!意外と簡単なミドリ摘み
5月に入り、植物の新芽が色鮮やかになってきました!
春のサクラに続き、長岡ではツツジやハナミズキ、フジが見頃を迎えています。
そして、もう少しするとバラが咲き始めますね。
新型コロナウイルスのために自粛が続いていた国営越後丘陵公園も
5/12から再開園し、バラを見ることができそうです。
(※注意 香りのばらまつりのイベントは中止のようですが、鑑賞はできるそうです。)
花を楽しみながら、このままのんびりと庭木を眺めていたいところですが、
実はこの時期に剪定をしておくと良い庭木があるのをご存じでしょうか?
それは、松(マツ)です。
松(マツ)のミドリ摘み
と呼ばれるちょっと変わった剪定管理方法なのですが、
「ミドリ」とは何のこと?と思われた方もいらっしゃると思います。
この時期のマツを見てみると、細長い棒のようなものがニョキニョキと出ているのがわかると思います。
これを「ミドリ」と呼びます。つまり、松の新芽のことです。
そして、ちょっと変わった剪定管理と言ったのは、
ハサミを使わずに、このミドリを手で摘んで元から取ったり、途中からポキッと折ったりする
からです。
このミドリ摘みの適期は、5月。
早い時期にやると芽があとから伸びてきて摘んだ意味が薄れますし、
遅い時期にやると手では摘まめないくらい芽が固くなり、ハサミを必要とします。
地域や育つ環境によって成長スピードが異なるので、
ご自宅のマツはいつ頃が良いのか観察してみてください。
関東圏に比べて新潟は季節の変化が少しずれるので、5月末頃までは可能と思います。
実際にやってみると、予想以上に簡単にできることに気づかれると思いますが、
この作業のメリットはいくつもあります。
- 芽の数や葉の量を簡単に調整することができる。
- 伸びる芽の長さが短くなり、枝葉が詰まった樹形を作れる。
- 樹形の形が大きく崩れない。
- 光や風通しが良くなり、今後の成長や防虫対策にとって良い。
定期的な剪定が行われているマツとそうでないマツとでは、ミドリの数や伸びている長さが異なりますが、
作業自体は変わりません。
基本的な作業手順は、以下の2ステップです。
- 一か所から出ているミドリの数を調整し、2~3本残す。
- 残したミドリの長さを揃える
下の写真では、一か所に生えているミドリの数は3つです。
マツの樹形を維持したい場合やこれ以上大きくしたくない場合、
飛び出ている真ん中のミドリを元から折って取り除きます。
残ったミドリの長さはほとんど同じなので、この枝はこれで作業は終わりです。
もし、残ったミドリのバランスが悪いときは、長い方のミドリの先端を途中で折ります。
また、もっと樹形を大きくしたい場合は、伸びたミドリを長いまま残し、先端だけ折るという選択肢もあります。
このような作業を他の枝でも行いますが、
同じ木でも、日当たりの良い枝や風当たりの強いところの枝では、ミドリの出方は違います。
そんな違いをいろいろ見ながら、今後の成長を想像しつつ作業してみるのはいかがでしょうか?
ご自身で剪定してみると、このあとの成長過程が良くわかりますよ。
ぜひ、マツのミドリ摘みにチャレンジしてみてください!